ダーリンは70歳 高須帝国の逆襲|に学ぶ、くだりの恋愛

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少し前に「【ダーリンは70歳】に学ぶ、正しい婚活。」のレビューを書きまして。

これは、完全なる西原さんのコミック本でしたが、続編として高須先生の文章がメインで西原さんのマンガ有りの【ダーリンは70歳 高須帝国の逆襲】が5月25日に発売されました。

そのうち買おう~と呑気にしてたら、ある日「絶版にする!」のツイートが!!(@_@)

ニャンと!それは大変だーって、速攻ポチったら、無事に手元に届きました。多くの人が手に入れ損なって、今ではすごい価格になってますが、そのうち電子書籍になるそうなので、高値で買う必要は無いと思われます。(・∀・)

問題となったのは、おばあさんの台詞の数々のように思います。高須先生のお母さんもお医者さんで忙しい方だったため、おばあさんに育てられています。おばあさんの時代の人が普段言ってたことを書いたがために、今の時代ではダメな表現となってしまった・・・ってことだろうと。

50年も60年も昔の会話を、一言一句間違いなく覚えている高須先生の記憶力の良さが仇になったんだろうなーと想像しました。(高須先生は、サバン症候群なために、1度読んだら全部覚える能力があるそう。スゲー。)

発売から、たった5日で絶版という前代未聞な出来事。この本を売るがために、新聞広告数社に1000人にフィギュアプレゼントと大盤振る舞いをしてたのに、肝心の本が市場から消えるなんて・・・とっても残念なことです。

が!これはこれ!小学館と手打ちしたってことなので、近いうちに次の手が出てくることでしょ~。次の手を待て!

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ありとあらゆるものが正反対の二人。だからいい。

この本は、【ダーリンは70歳】を読んでから読む方が面白いです。アンサーソングならぬアンサー本だからね。ダーリンは70歳で書かれた内容の裏話とか高須先生側からの言い訳?となっていて、とても面白いです。

高須先生のことは、「【ダーリンは70歳】に学ぶ、正しい婚活。」でも書いた通り、この本を読むまでCMのイメージしかなく、江戸時代から数百年続く由緒正しき医者一家であることを知りました。

ずっとお金持ち一家だったのかと思いきや、戦後、日本が負けて農地開放で土地を奪われたことで、あれよあれよと零落し、すっごい貧乏に。その1番ヒドイ貧乏時代に高須先生は生まれたとのこと。

祖母もお医者さん。お母さんもお医者さん。お父さんは早くに亡くなり、女系家族の高須家で100年ぶりに生まれた男子が高須先生で、それはそれは大事に大事に育てられたそうな。

栄耀栄華な時代を知るおばあさんは誇り高き人で、その影響を強く受けている高須先生と、どん底から這い上がってきたと自覚している西原先生。ありとあらゆるものが正反対で20歳差もあるカップル。

尿漏れ姿さへ可愛いと言うバカップルぶりを思いっきり公開し、すべてを笑いに転嫁していく西原さんからの愛を受けて、西原さんを笑わすために生きる高須先生の愛の詩が、この【ダーリンは70歳 高須帝国の逆襲】です。早く電子書籍にな~れ!ですよ。

「くだりの恋愛」もいいね!

鑑定で、40歳以上の人に「結婚できますか?」って聞かれることが多々あります。「再婚できますか?」もあります。40歳前半ならば、まだ妊娠出産も希望があるので、婚活を頑張れるように助言しますが、それ以上の大人の方には、結婚をすることだけに拘らないように言います。

40歳過ぎて、年上の相手を望むのも悪くないけど、ヘタすればすぐに相手の両親の介護や本人の介護をすることにもなりかねないんですよ。その辺、現実的に考えてないと、「こんなはずじゃなかった・・・」ってことになりかねないですよね。

それに、大人の恋愛のゴールは結婚だけじゃないと思うんですよね。ここで、大人の恋愛を楽しんでいる高須先生の言葉を紹介します。ほぼ一小節まるっと転載してます。誰かに怒られたら消します。(・∀・)

 結婚って、集団と集団のDNAの交換みたいなところがある。
自分だけじゃなくて、自分にくっついている親戚、一族郎党、全部がくっついてくるからね。結婚式やるのも、あれは「我々、一族はひとつになった」というセレモニーで別れにくいように立会人を大勢入れて、いっぱい釘を刺していく。
女房と結婚した時も、やっぱりいろんな暗黙の了解があった。

<中略>

家同士の価値観とか常識とか、そういう言葉にするまでもない「暗黙の了解」の部分が、案外、ものをいうのが「結婚」なんだろうね。

高須先生が書かれている通り、結婚って本人同士の気持ちの問題だけじゃないんですよね。相手の一族と自分の一族をひとつにするのが結婚。他の人の表現を借りれば、「結婚は環境との結婚」なんですよ。

 若い頃の恋愛って、自分たちのことだけじゃなくて、仕事をどうするのか、家庭をどうするのか、そういう将来設計に関わる全部を同時進行でやらなくてはいけない大変さがある。そうやって人生をどんどん切り拓いていく時には、やっぱり、お互い、ある程度「建設的であること」が求められる。

好きだ嫌いだの恋愛感情は、もって3年。若い夫婦なら子どもを産み育てながら、仕事のこと家庭のこと両親の介護に自分たちの老後と時間をかけて築いていくことができるけど、40代以上の大人の結婚や再婚は、築きあげる時間は短く、結婚の目的も若い人の結婚への目的とは、ちょっと違ったものだと思うんですよ。

 僕とサイバラは、そういう時期はもう通り過ぎて、恋愛に求めるものも、おのずと変わってきたんだと思う。
いわゆる「結婚」とは、全然カテゴリーが違う世界。
ちゃんと結婚なんかしたら、自分たち以外の、いろんなことががんじがらめにされちゃうし、僕も、サイバラも、そういうのはもう要らない。ふたりとも、大切な伴侶を亡くしたからこそ、残された時間の重さもわかる。

「結婚」とは全然カテゴリーが違う世界にいられるのは、二人とも経済的な自立をして自分の世界を築いているからだと思うんですよ。経済的な自立を無くして、対等なパートナーシップは築けないように思います。

 大人の恋愛はかけひきが大事。そんなふうにわかったふうなことを言いたがる人もいるけど、僕はかけひきしない。かけひきは疲れるんですよ、ジジイだから。
そんなことしないで、そのまんま素直にしゃべちゃったほうがラク。
何より、そんなことで遠回りしてる時間がもったいない。つまらない意地の張り合いで、大切な時間を無駄にしたくない。
ふたりでできるだけ、一緒にいたいし、一緒にいる時は、笑っていたい。

大人の女性に言うのは、「”一人でも幸せ。二人でいれば、もっと幸せ。”な恋愛を目指しましょう。」ってね。一人でいても幸せと思えることが大事。

寂しいから誰か相手を探すでは、相手がいなくなれば、また別の相手を探さなくてはいけなくなり、いつまでも自分が抱える寂しさは無くならないんですね。

一人でも人生を楽しめるからこそ、二人でいれば、もっと楽しめるわけです。その楽しみ方は、若い時の恋愛のような楽しみ方ではなくて当然なんですよ。だって年取ってきてるんだもの。

残された時間が、どれくらいあるか分からないから、無駄な駆け引きとかで遠回りをせずに、出来るだけ二人一緒に笑っていようと思いやれるような恋愛が理想ですよね。

 恋愛って、常に登り調子のものだと思ってるかもしれないけど、くだりの恋愛ってものがあるとしたら、これはくだりの恋愛なんだと思う。
山登りは楽しいよ。そりゃ。
山下りを楽しむヤツはいないけど、僕らは、山下りを楽しんでるみたいなところがある。
下山も楽しいよ。何よりもラクですよ。登りは苦しいもん。
できるだけ、ゆっくりゆっくり下りていく。消耗も、できるだけ少なくして。
登山ばっかりじゃないからね、人生って。
「下山」を、みんなも楽しんだらいいよ。

50歳も近くなれば、登りの恋愛は「No, thank you」だよね。だって疲れるもん。(笑)

それなりに歳を経た大人女子でも、まだまだ登りの恋愛からの結婚を期待してる人も多いんだけど、高須先生と西原先生のような「くだりの恋愛」もステキと思わない?私は、とてもステキだと思うし憧れるな~。

「くだりの恋愛」も「くだりの恋愛」なりの大変さもあるんだろうけど、できるだけ消耗を少なくして、ゆっくりゆっくり楽しみながら笑い合いながら、手を繋いで下りてくれる人がいてくれれば、下りの景色も輝くよね。

人生、「登山」の時期ばかりじゃない。誰でも「下山」の時期は来る。「登りの恋愛」や「結婚」に拘らずとも、幸せな「くだりの恋愛」も良いと思うんだよね。

独身の大人女子よ。人生の下山の時期を手を繋いで歩いてくれる人を見つけましょう。私も「よーし!見つけるぞー!」って気になりました。共に(適当に肩の力を抜きつつも)ガンバリましょーぞ!(๑•̀ㅂ•́)و✧

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